ミラクルが天国に行った時のことvol.1(長い)

若い頃のミラクル君


我が家のミラクル君、介護生活が長くなって、少しずつ少しずつ弱ってきて体重も減ってきた。
最後の1ヶ月位、体重の減少が週に500gとかって加速してきて、それなりに食べてるけど、見えない腫瘍なのか何なのかやきもきしてた。食欲も少しずつ確実に減っていて、何か食べたいものは無いか、色々探したり試したり。そこそこ食べるんだけど、表情が無い。美味しいものを美味しいと食べれないくらいになってた。
亡くなる前日にFacebookで私こんなこと書いてる。

ミラクルが、ここ一週間ほど食欲無くなってきた。ミラクルから食欲を取るとあまり何も残らない位な訳で、それくらい危機感を感じてる。


危機感を感じてると書きながら、まぁ、結構お気楽な投稿だ。
「今年の春も一緒に桜見ようね」の約束のあとは、5月末のミラクルの誕生日を一緒に迎えることを目標にしてた。少しずつ弱ってて、5月末の誕生日まで頑張ってくれるかな。と不安になりつつ願ってた。ただ、以前救急病院に駆け込んだ時みたいに痛がったり苦しんだりもしてなくて、穏やかに過ごしてた。
食欲がなくなってきたと言うのは、食欲がないというよりも、眠気が強くて特に朝はご飯食べるよりも寝てることの方が多くなったんだ。昼休みも家に帰ってたから、そこで食べてくれたらラッキー。それでも寝てることが多くなった。
夜は活動時間らしくて、結構食べてくれる。亡くなる前の日もしっかりご飯を食べた。その前の日なんて、大好きなお刺身まで食べたもんね!甘鯛の刺身うまかったらしく、いつもよりも食べるの早かった(笑)

食べてくれないと不安で不安で、朝寝ててご飯を食べなかったら落ち込んで、泣いたりもした。

でも、少しでもミラクルが穏やかに過ごせたらいいなと思いながら、笑いながらいつも通りの生活。
ご飯食べてお酒飲んで、「よーし、今日も寝るかー」とミラクルをベッドに運んで一緒に寝た。いつも最初はすやすや寝るんだ。時々目を覚ます度に夜鳴きして明け方まで眠れない。「大丈夫だよー」って言いながら夜が白けてきて、やべー眠いとかってなるのが常。最後の日は、私ぐっすり熟睡した。
朝方ちょっと飲みすぎたせいもあって、喉が渇いた。6時半。夫は仕事に行く準備でシャワー浴びてた。私はミラクルがぺったりくっついてくれてポカポカの体に「あぁ、幸せ。今日も幸せ。ありがとう」と思いながらベッドを出て、ぐびぐびと水を飲んで、もう1眠りしようって思ってベッドに戻って、「ミラクル君、今日はぐっすりだねぇー。寒くない?」と、夜鳴きしないミラクルにお布団をかけ直そうとしたんだ。

そうしたら、ぽかぽか温かい体は少し硬くて。。。

その時、私が思った事「あ、死んでる」だった。全然感動的な感情でもなく、全然深い感傷も無い、「あ、死んでる」だった。
お布団をかけてあげて、それからシャワー浴びてる夫に「ねぇ。ミラクル、死んでる」って言った。
夫も体拭くのも半分で濡れながらベッドに来て、ミラクルの前で呆然。
私も、ミラクルの息とよだれでまだ濡れてる右袖を見ながら信じられなかった。
弱ってきてたとは思ってたけど、まさか今日とは二人とも全然思ってなかった。ご飯もぱくぱく食べたよ?
多分夫と2,3言交わしたと思う。その後ミラクル君をいつもの朝のように、リビングに連れて行く。ちょうど洗濯したばかりで綺麗になった犬ベッドに寝かせてあげる。

介護生活長くて、お別れの準備の時間が長くて、1日1日が本当に貴重で毎日大事で濃かったけれど、それでもやっぱり覚悟なんて出来ないんだなって思った。

「今日休むって連絡入れるわ」と言い、夫も「あ、俺も連絡する」と。
4月になったばっかりで、お互い部署移動もあり、連絡にちょっと手間取ったり。。。
お互い連絡入れた後、ミラクル君を抱きながら泣いたりしつつ、鼻血とかちょぃちょぃ出てきてて、「あぁ、今日1日一緒に過ごすことも出来ないんだなぁ」って思った。

フォーチュンの時にお世話になったお寺さんに頼もうかとも思ったけど、引っ越したのでちょっと遠すぎる。ネットで探して、立会い葬ができる、良さそうなところを見つけて電話した。離れたくないけど、もうこれ以上ミラクル君苦しい思いさせちゃダメだね。電話でのやり取りでもとてもよさそうなところだったのでお願いすることに。
電話をかけたのが8時過ぎ。10時にお迎えに参りますと言われて、もう少しじゃないか。。。もう少し長く一緒に居たいよぉって思って涙がまた出てきた。
その間にも鼻血がちょこちょこ出てきてて、「ミラちゃん、お顔ちょうだい。お鼻ちょうだい」と言いながら拭いてあげる。お腹もガスが溜まり始めて、苦しいかなって思って保冷剤も出して体に付けてあげる。

本当に静かにすやすや寝ているみたい。半目すら開けておらず、ぐっすり寝ている。
おやつの干し芋を顔の前においてあげて、私の匂いが付いたものが嬉しいかなと、着ていたヒートテックを横に添える。

葬儀屋さんに、「お写真あればお持ちください。葬儀の時に掛けますます」と言われたけれど、この頃はプリントしてないなと思って、昔の写真を引っ張り出した。ミラクル君が2歳の時くらいかな。かなり若い時の写真だ。しばらく歩くこともできてなかったけれど、この不自由さから解放されて走り始めてるのかなぁと、若いころのミラクルを写真で見ながらそんなこと思ってた。

ずっと顔や体を撫でて撫でて9時半前。9時半から空いているお花やさんへ走って、お花をたっくさん買った。花より団子派のミラクルにお花を買ってあげたのは初めてだ。
フォーチュンにもそういえば初めてお花を買ってあげたのは亡くなった時だったなぁ。と思いながら走って家に帰る。

お花をたくさん添えてあげて、「いい香りだね」と話しかけながら撫でながら、あっという間に10時を回って、葬儀屋の方が迎えに来てくださった。

とりとめもない話だけど、続く。
そして、読み直してないので、多分なんともかんともな内容かも。ごめんなさい。

若い頃のミラクル君
ミラクル君が若いころ。


1 Comment

misaki

ミラクル君残念でしたね
私も涙が止まらなくなり、目も腫れ上がって鼻呼吸も出来ない状態で書いています
たくさんたくさん愛していたから
たくさんたくさん辛いですよね
うちの子ももうすぐ14歳になるので、今は元気なのにも関わらず、その時が来るのが怖くて怖くて堪りません…
ミラクル君が苦しい思いをすることなく、旅立てたのは本当に幸せだったと思います。簡単に元気出してなんて言えないけれど、ミラクル君もフォーチュンちゃんも天国から見守ってくれていますよ♡

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