フォーチュンありがとう! vol.4

天使になったフォーチュン


フォーチュンありがとう! vol.1
フォーチュンありがとう! vol.2
フォーチュンありがとう! vol.3
の続きです。
いつものと違って重たい(私的に)内容なのと、まとまりの無い見苦しい文章なので、あれだったらなんだったらスルーしてください。そして、事象ってよりもアタシの気持ちばっかりなので、ホント読んでても参考にもならないですね。。。

天使になったフォーチュン

奇しくもその日はアタシの誕生日。泣いて泣いて泣いて一番酷い日にアタシの誕生日。毎年誕生日は両親から電話がかかってくるかアタシから電話かけるかどっちか早い方からって感じ。電話かけてもいつもみたいにおめでたい感じになれるはずもないし、でも絶対に電話かかってくるし。。。って思い、霊園や友達と触れて少しだけしっかりと気を持てているうちに電話をかけることにした。ベッドに横になったフォーチュンの横にぺたんと座って、実家に電話をした。

「もしもしー。アタクシ」っていつも通りっぽく元気に言ってみたけど、「あ、ダメだ」って思ったんだ。心配かけたくなかったけれど、親の声聞いたら、ちょっとだけしっかりしなきゃって張りつめてたのもまたゆるゆるになって、「フォーチュンが昨日死んじゃったんだ」って言った。わんわん泣く感じではなく、普通に振る舞いながらも泣きながら報告した。うちのワンコ達は、ホントにホントに実家が大好きで、年の1度程度の帰省をアタシ以上に楽しんでる位の感じすらする。一番大好きな場所で一番かわいがってくれた両親。「孫おらんけん。。。なんでかねぇ。犬孫しかおらんけんねーーー」とかよく言われてごめんごめんって言ってたけど、でもすごくかわいがってくれた。盆正月だしってコトでワンコ達にサツマイモやカボチャ、人参とかで毎日美味しいおやつとご飯、さらに、ぐうたらなアタシを分かってるから、朝まだアタシが寝てる時間から、ワンコだけ散歩に連れ出してくれたり、家に居るときもほんっと構ってくれて、うちのワンコ達にとっては楽園だと思う。ちょっとひと月位前には正月で帰省してそんな楽園で元気いっぱいはしゃいでたんだよなぁ。。。
泣きながら死んじゃったって言うアタシに最初に母は「とりあえず帰って来る?」って言った。帰れる場所があるって暖かさって自分のとっても励みで、ちょっとしっかりできた。「ううん。大丈夫。今日フォーチュンのお葬式なんだ」って伝えて、色々話した。フォーチュン撫でながら両親と色々話した。

親ってすごいよな。言う事すごーーーく軽いの。めっちゃ軽いのにものっすごく響くの。両親は親も兄弟も亡くした経験も持ち、その悲しみの深さを知っている人たち。その悲しみを知っている両親が軽く言う言葉って、ものっすごく力強いものだった。静かに慰めて静かに力づける両親。家族って凄いな家族ってたまらないなって思いながら、目の前のアタシの家族のフォーチュンが冷たい事がすんごい悲しかった。

電話を切った後、少し部屋を片付けようって思ったんだ。友達来てくれるし!いっつも部屋を散らかしちゃうアタシは、友達が来てくれる時に最低限はバタバタと部屋を片付ける。いつも片付ける時に「今日は○○ちゃんが来てくれるよーー」って言いながら片付けるから、アタシがドタバタ片付け始めると、ワンコたちも少しテンションが上がるんだ。今から楽しい事待ってるって思うんだ。「フォーチューン、今日○○ちゃんと△△ちゃんが来てくれるんだよー。何ではしゃがないの?もっと喜ばないの??」って言いながら泣けて泣けて泣けて、ベッドからちっとも起きて邪魔して来ないフォーチュンが悲しくて悲しくて、そして数時間後には触れる事もできないんだって思って、ちょっとでも離れちゃうことがもったいないというか、中々はかどらず、ベッドに戻って撫でながら、「ちょっと待っててね。」って言って、アタシがちょっと場所を離れても寂しくないように、アタシが前日から着替えもせずに夜を過ごして着てたワンピースで包んであげた。

ゴミを出そうって思ってゴミ出しに出て、その時に徒歩1分位のトコにあるお花屋さんに行った。
「とびきり良い香りのするお花ください」って言って、お花をちょっと買って帰った。「フォーチュン、良い香りする?」って言いながら、眠ってるフォーチュンの横に置いて、アタシも隣に横になってワンワン泣いて、少しずつだけど鼻から出て来てる血を拭いてあげながら、苦しかっただろうなぁってのを想像してまた申し訳なくて、ごめんね。ごめんね。って言ってたけれど、フォーチュンは「ごめんね」って単語を理解出来ないかもって思って、「フォーチュン大好き!フォーチュンかわいい!フォーチュン握手!」ってフォーチュンに分かる言葉で話しかけてた。

もう少しでお別れになっちゃうので、ワンコ(♂)に「ちゃんとお別れ言いなよ」って呼ぶんだけど、ホントに寄って来ない。大好きで大好きで時々「うざい!!!」ってフォーチュンに怒られるくらいにいつもぺろぺろ舐めてあげたりするワンコ(♂)が全く寄って来ないんだ。抱っこしてソバに寄せても、顔を背けて絶対に見ようとしないし、ちょっと離れた所で座るんだ。。。どう感じてたかホントの所は分からないけれど、こういう受け止め方もあるんだなって思った。犬だから分からないってのもあるかもしれないし、苦しみながらパートナーが死んでしまう時に立ち会ってしまったのを自覚してるのかもしれないし、本当にそこは分からない。そして私がこんなにも泣き叫びながら同様してる様子に困惑してたのもあるだろう。。。
フォーチュンに鼻をあてていっぱい息を吸い込んだ。ちょっと獣臭い大好きな匂い。ホントに大好きな匂い。泣きながらイッパイイッパイ目の前にいるフォーチュンを確認したんだ。



書きながらも、どばって押し寄せるのはフォーチュンを布団から抱き上げた瞬間の光景。
あの光景がどうしても一番離れないです。
普段の生活では普通に笑えるし、抑えられない程の感情の波に流される事もなく出来てるけれど、あの光景を思い出すたびに、助けられなかった後悔がものすごいです。フォーチュンに返してあげれないから、謝りながらも再認識した大切なワンコ(♂)と大切な周りの人々に何かを返して行きたいです。
中々進まないけれど、アタシ自身のために続けます。


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