フォーチュンありがとう! vol.5

天使になったフォーチュン


フォーチュンありがとう! vol.1
フォーチュンありがとう! vol.2
フォーチュンありがとう! vol.3
フォーチュンありがとう! vol.4
の続きです。
いつものと違って重たい(私的に)内容なのと、まとまりの無い見苦しい文章なので、あれだったらなんだったらスルーしてください。自分の記録として残しています。読み返す余裕も無く公開しています。

天使になったフォーチュン

やさしくやさしく撫でながら、話しかけてたら、友達が来てくれた。前の晩に来てくれた友達だ。
きれいなお花をいっぱい抱えて、仕事前に最後のお別れを言いに来てくれた。そして一緒に泣きながら一緒に撫でてくれて、そして私とも話してくれた。
友達がいてくれると、張ってる気が少し緩む。友達が暖かくてまた大泣きした。
「人は違うって言うかもしれないけれど、私たちにとっての犬は子供と一緒じゃない?これは事故じゃない?学校に行ってる時に交通事故にあってしまった子供と一緒なんだよね。送り迎えしてればよかったとか、もう少し早く送り出せばよかったとか、ずっと後悔して責めちゃうけれど、事故ってそういう突然のもので、ぷーこちゃんは悪くないし責めちゃだめなんだよ。とっても悲しいけれど」って、泣きながら言ってくれた。
ずっとぐるぐる頭の中回ってる、悲しさや罪悪感や辛さや寂しさのぐっしゃぐしゃな感情に、友達の優しい言葉がすっと入って来る。「うん。うん。」って泣きながらうなずきながら、やっぱり責めちゃうし悲しくて仕方がなかった。

そしてそんな悲しいけれど、まるでお通夜のようにフォーチュンを知っている友達と偲ぶ時間はあっという間に過ぎて、霊園の方がお迎えに来たチャイムが鳴った。12時になる15分前。。。
部屋に入ってもらい、お棺を準備する。白い段ボールだった。「犬のお棺って段ボールなんだぁ。。。」ってなんかぼけーっと思った。掛けてあげてたバスタオルと私のワンピースで丁寧に包んであげて段ボールのお棺に寝かせた。
箱があったら入らずにいられない、段ボール大好きっ子のフォーチュン。宅急便の段ボールを置いていると、どんなに小さくても必ず入ってた。「箱があると入らずにいられない(笑)」っていつも言ってた。
「大好きな箱だもんねぇ。。。でもちょっと好きな箱よりも大きいね」って言いながら、手足をゆっくり伸ばしても入れる箱に入ってるフォーチュンにたまらない気持ちになりながら撫でた。
友達が持ってきてくれたお花でフォーチュンを囲んであげて、おやつも入れて、ちょっと寝づらそうだったから、タオルを枕にしてあげて、好きなおもちゃも入れてあげようと思ったけれど、フォーチュンは一人で遊ぶのそんなに好きじゃなくて、タオルとかぬいぐるみとかを一緒に引っ張り合いするのが大好きだった。
独りでおもちゃ持って行っても、きっとつまんないんだろうなぁって、おもちゃは入れずに私の香りがいっぱい付いたワンピースを包みなおすように撫でた。
静かに寝てるフォーチュンに全く近づかなかったワンコ(♂)だけど、お花の香りがいいのか、箱の中が気になるのか、お棺の中を覗き込むようにくんくんしてて、最後のお別れを言っているようだった。

一緒に葬儀に行ってくれる友達もそれから到着した。
お棺に入ってるフォーチュンを撫でながらお別れ言ってくれて泣いてくれた。友達が泊まるとき、ベッドでアタシが、ソファで友達が寝るんだけど、ワンコ(♂)はアタシとベッドで、フォーチュンは友達とソファでいっつも寝てたんだよな。
ついその前の週末とかも一緒に遊んでて、アタシたちが飲んでる時は、いつもフォーチュンもべったりで、3人の女子会みたいな感じで、ワンコ(♂)はちょっと離れて静観って感じだったんだ。
「フォーチュンの女子力は異常!」「うちらもフォーチュン見習いたい!」「そしてそれを穏やかに見守る嫁ラブな旦那が羨ましい!!!」って、犬の女子力を羨むとか、もうダメすぎる飲み会してたんだ。
ほんのちょっと前だったのに。ほんの最近だったのに。。。

悲しくて仕方がなくて、でもいずれ薄れていくだろうこのフォーチュンの最後の姿を目に焼き付けておきたくて、でも悲しくて、そんで、「ずっと忘れたくないし、残さなかったら後で後悔しそうだし、でも、でも、死んじゃった子を写真に写すとかってどうなんだろうって気もするし、どうなんだろう。」って言った。
そしたら、お迎えに来てくださってた霊園の方が、「撮ってあげてください」って言ってくれた。死んだ子を目の前にレンズ向けて写真撮るなんて、私おかしいのかなって思ったけれど、その言葉でホッとするような気持になって、デジカメ出して写真を撮った。
(その写真は今日現在もまだ見ることもできず、メモリカードの中に入ったまま。パソコンにも移せていないんだけどね)
12時過ぎたし、ずっとずっとこのままここに居たい気持ちもあったけれど、「ありがとうございます。そろそろ行きます」って、自分から言った。
一旦上閉めますね。って言われて箱閉じられて封された瞬間、大声で泣いてしまった。友達に寄りかかって大声で泣いてしまった。

家の鍵を閉めて、泣きながらエレベーターに乗り込む。ペット霊園なので、ワンコ(♂)も一緒に参列できる。
お友達の1人は、お仕事前に駆け付けてくれてたので、そのままお仕事へ。もう1人のお友達とワンコとアタシ、お迎えにきてくれた車に一緒に乗り込んだ。



もう少し続きます。
この頃は大好きな人たちと過ごしてると、普段は涙も出ずに普通に自然に過ごせてるんだけど、やっぱり記事書きながらはどうしても涙がぽろぽろぽろぽろ出てきます。
今日はフォーチュンのトコにお供えしてるお花が枯れかけて来たのでお花屋さんに寄りました。すっごい今日は寒かったんだけど、春らしい菜の花と、とてもカワイイ一輪挿しを見つけたので一緒に買って、気持ちだけでも春っぽく。
毎年春散歩しながら、「あと何年一緒に桜見れるんだろうなぁ。。。」って何となく寂しくなってたんだけど、今年は桜の季節、一緒に過ごせないんだよなぁ。。。目の前にいないだけで本当に寂しいよ。


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