フォーチュンありがとう! vol.7

天使になったフォーチュン


フォーチュンありがとう! vol.1
フォーチュンありがとう! vol.2
フォーチュンありがとう! vol.3
フォーチュンありがとう! vol.4
フォーチュンありがとう! vol.5
フォーチュンありがとう! vol.6
の続きです。下書きを書きつつ、中々進まずに遅くなりました。
フォーチュンが私の側から姿を消して1ヵ月半も経ってしまいました。早いようなまだまだだったり、昨日も飲みながら涙がじゃばじゃば出たりして、とっても寂しいです。

天使になったフォーチュン

一つずつ骨を出しながら、説明してくれる。とってもしっかりした背骨にまず褒められる。「この子、先天的に1個だけ背骨が細いって言われてたんですよねー」とかって答えてたら、「先天的なものはあるかもしれませんが、ほとんどは後で決まります。【食事】【運動】【環境】です。とっても良い環境で育ったんですね」と言われて、罪悪感がいっぱいな私にとても暖かくありがたかった。
肩甲骨は、人間の場合は肩甲骨を下にして寝た体制なので、骨にしたら割れてしまうんだけど、犬の場合は形のまま残る。「肩甲骨は天使の羽って言われてですね、こんな風に羽になるんです」って言われて、フォーチュンは天使になったのかぁって素直に思った。
足の爪も「これが爪です。この爪がもしなかったら、亡くなったワンちゃんは歩いて天国に行けないんですよ。」って。なるほどな。骨を出してくれる方の、すごくすーって入って来る話に、骨揚げってすごく意味のある大事な大事な儀式だなって思った。そしてこの方のお仕事に対してものっすごく敬意と感謝の気持ちを感じた。
肋骨も足の骨も大好きだったフォーチュンを構成する要素だったんだよなぁ。地方によって「骨噛み」って文化(?)があったりするのが、ちょっぴり分かる気がした。自分の中に少し残したいような気になる。寂しくって。
肋骨、足の骨、腕の骨、ホントに仏様のような形してるのど仏のお骨。。。全部全部骨壺に納めて、蓋を閉めたあと、セロテープでグルって巻かれて、それからオレンジ色の骨壷覆いに入れられて、フォーチュンが軽く軽くなって私の手の中に帰って来た。

フォーチュンは骨を見て「ノンストレスですね」って言われたよ。一人になった事なかったもんね。いつもワンコ(♂)が居て、一人で留守番だってほとんどしたことがない。みんなに愛されて好き勝手して、愛情振りまいて。。。ストレス無かったのか。
最後の最後だけ、ホントにホントにしんどかったね。。。でも、本当にシアワセでノンストレスなんだったら嬉しいなぁ。きっとお葬式は残される人たちをシアワセに心穏やかにさせるためのものなんだよね。。。

帰りの車に乗り込んで、不思議と涙は出てないけれど、ものっすごく気持ちがぽっかりしてる。
とてもとても天気のいい日で、穏やかな日で、ミラクルが足元に座り友達が隣に座ってる。フォーチュンが居ないのがとても不思議で、もう撫でたくても2度と撫でることができないってのがとても信じられなかった。
「一緒におうちに帰ろうね」って言って帰ってるんだけど、フォーチュンを置いて来てるワケじゃなくて、アタシが置いて行かれてるような、何とも言えない気持ちになる。
車の中で、友達とフォーチュンの話をいっぱいした。フォーチュンの女子力の異常なまでの高さ。フォーチュンが妊娠出産した時の話。出産と子育ての話は思い出しても思い出してもたくさんエピソードがあって止まらなかった。
話をしていると、長い一生ではなかったけれど、中々普通のワンコでは体験できないようなことを体験できてるんだよな。

多頭飼ってコト。フォーチュンが家に来た時にはすでにワンコ(♂)が居て、フォーチュンは1匹でお留守番した経験なんて、「数時間」しかない。常にアタシかワンコ(♂)がそばにいるってコト、そしてそれがアタシの安心でもあった。
何かができるワケでもないけれど、2匹一緒っておかげでアタシは安心できたんだ。フォーチュン以上に安心してたのはアタシかもしれないけど。。。
そして自分の遺伝子を残せたコト。アタシも未経験の出産。飼い犬で自分のDNAを残せるって経験は中々できないと思う。本能の部分だけれど、彼女は母だったんだ。。。これはアタシも羨ましい。
そう思うと、言われた通り案外幸せでノンストレスな犬生(人生っぽく)なのかもしれない。
でも、ただ、最後も安らかだったらよかったのに。苦しまずに済んだらよかったのにと、どうしても思わずにいられない。

おうちに着いて車降りるとき、送ってくださった方が「たくさんエピソードありますね」って1言だけ言ってくださった。
「はい。ありがとうございます」ってお礼を言っておうちに戻る。
玄関に入る時、友達と私で互いにお塩で清めて、ワンコ(♂)にもお塩をかける。ワンコがお塩の香りになるのは、一緒に海に行った時以来だ。泳ぐのが好きなワンコ(♂)と違って、フォーチュンは波際でちゃぷちゃぷ遊ぶのが好きだったなぁ(笑)もう海も桜もお花も公園も何も見れないしどこにも行けないんだな。もっともっといろんな所に連れて行ってあげたらよかったと、本当に申し訳ない。
いつも通りに家に入って、私と友達とワンコ(♂)だけ。やっぱり足りないなって思いながら、いつも目に入る場所にフォーチュンの骨壺と、今まで使ってた首輪を置いたんだ。。。


ほぼ終わりだけど、もう1回だけその日のコトについて書きます。
そしてその後は、時々フォーチュンのコト書きたいです。


2 Comments

AkiKo O

フォーチューンさんの息子、フレンの母です

大変ご無沙汰しています。

今日今年に入ってblogを久々に拝読させて頂きました。

そして、このたびはもうなんとお伝えすればいいのか、言葉が見つかりません。本当に御愁傷様です。謹んでお悔やみ申し上げます。

もう6年近く前になりますが、ぷー子さんがご家族のワンコさん達を連れて、一度我が家へ来て下さった日の事を、今も昨日の事のように覚えています。

ちょっとおっとりした、ミラクルさんよりも控え目で落ち着いた雰囲気のフォーチューンさんのお姿を覚えています。

そしていつの日か、また会える日を楽しみにしていましたが、本当に悲しいです。

でもぷー子さんにはミラクルさんが傍にいます。

これからもミラクルさんと二人でフォーチューンさんのこと、語り合って下さいね。

目には見えなくても、フォーチューンさんの魂はきっとプー子さんミラクルさんの傍にいつもいると、私は思います。

ちなみに我が家のフレンは元気で生きています。


フレンの体の2箇所に、お母さんのフォーチューンさんの色の毛色箇所があります。

基本お父さん似だけど、お母さんの毛色も一部受け継いでいて、繋がってるんだな~っていつも身体を撫でながら思っていました。

これからもフレンを大切にして、一緒に生きていきます。

最近は朝晩の寒暖差が激しくて体調管理が難しいですが、どうぞお身体大切に、ご自愛下さいね。

長文失礼しました。

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ぷーこ

フレンママ!!!コメント本当にありがとうございます!
ずっとご無沙汰しつつ、私も携帯無くしたり引越しが重なったりで、もう連絡取れないかと思っていました。
娘息子達家族がみんな繋がって本当にうれしいです。
フレンちゃんは、ミラクルにホントに生き写し位似てて笑っちゃう位だけど、そのなかにもフォーチュンの色があるんですね。何だか嬉しい!
息子君も大きくなったんでしょうね。。。またぜひお会いしたいです!!!家族として大事に一緒に過ごして下さってありがとうございます。フォーチュンはきっとアタシ達を見守ってくれてるんだろうけど、やっぱり寂しいなぁ。。。って思ってしまうのです。
また会える日を楽しみに。ホントにありがとうございます!

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